太湖の東山の先端にある陸巷古村です。
地下鉄とバスで行きました。蘇州の獅子山の辺りからだと2時間くらいかかりました。こちらも入場料は支払う必要ですが、現在でも村人の実際の生活の場です。通常の蘇州ツアーには組み込まれない場所と思いますが、蘇州に住んだならば一度は行ってみる価値はあると思います。
陸巷古村は蘇州市街地の西南約37キロの太湖の東山半島の先端にあります。東山半島は、かつては太湖の島のひとつでしたが、堆積により半島となったそうです(本当か?)。また東山半島は「花果山」とも言われ、果樹栽培の地としても有名とのことで、確かに周囲に琵琶の畑が広く広がっていました。気分転換に散策するには良い感じで、実際に現在でも生活しているところが良いです。
陸巷古村は呉中建築群の中で最も完全に保存されている古村の一つとのことで、村内に明清時代の建物が約30箇所あるそうです。中でも恵和堂(清の時代の建築)は古代東山官吏の屋敷の代表作で、元々は明の時代の宰相王鏊の屋敷であり、歴史、芸術価値が高く評価されているとのことです。
なお王鏊は古代の試験制度の解元(郷試と呼ばれる試験の第一位)、会元(会試の第一位)、探花(殿試の第三位)を連続で取得した非常に優秀な人だったようで、王鏊の母の苗字が「陸」とのことから、村が「陸巷」との名となったとのことです。下の写真の2つの門に記載されている解元、会元の文字はおそらくこの偉業を称えたものなのでしょう。
機材は今回もRICOH GXRで撮影。24〜85mmズームを使いました。こいつは1600万画素のユニットでGXR専用レンズとしては最高の画素数ですが、GRレンズとは冠しておらず、確かに広角でのタル型歪みが目立ちますので、この辺がイマイチです。ズームなので便利ですが。。
【MAP】
地下鉄5号の灵岩山駅(霊岩山)で下車し、木渎古鎮厳家花園バス停で621番のバスに乗り35個目の東山首末バス停で下車し、付近の東山郵政支局バス停で629番のバスに乗り換え16個目の陆巷古村バス停で下車してようやく到着。2時間くらいの路線バスの長旅になります。
入り口です。
船着場です。ここから太湖へ出られるのでしょう。
ところどころに商店があります。
路地が続きます。
この門には「会元」の文字が。
民家の雰囲気。
民家の門はこんな感じ。
家の壁も味があります。
ところどころにこの様なお屋敷が。
こちらの門には「解元」の文字が。
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